
ここまで、レシートを読む・直す・どう言うか、と STIL.RECEIPT のまわりを書いてきました。最後に、一枚のレシートが経費になる流れを、最初から最後までたどります。そして、四つ目の道具を作って思ったことを書いて、Season 4 を閉じます。
撮って、読んで、経費に
レシートをスキャナにかざすと、紙の四角を見つけて、傾きを直して取り込みます。文字認識が読む。明細は、ばらけた断片を 視覚的な行に組み直して から、AI とルールベースが、店名・日付・金額・税区分に振り分ける。最後に、合計と突き合わせて、辻褄を確かめる。
あとは、確認画面でさっと直して、保存。一覧は月ごとに並び、店名や金額で検索できる。インボイスの登録番号も、自動で読み取って、形式を確かめます。そして、その全部が、この iPhone の中だけで終わる。レシートの一枚も、どこのサーバーにも送られません。
出口は、いくつもある
撮って終わり、ではありません。Pro にすると、溜めた経費を、会計ソフトの形で書き出せます。freee、マネーフォワード、弥生 ── それぞれ少しずつ違う CSV の形に合わせて。電子帳簿保存法の検索要件(取引年月日・金額・取引先)に沿った形で残すこともできます。
レシートを撮る、その先にある「確定申告」や「会計」の、次の一歩まで、ちゃんとつなぐ。出口を、自分のところで閉じない。それが、仕事の道具として、いちばん大事なところだと思っています。
会員登録は、持たない
STIL.RECEIPT にも、アカウント登録はありません。これは、名刺の STIL.BIZ と同じ ── 家族でアカウントを持たない、という流れの中にあります。データを集めない。預からない。
撮る・読む・振り分ける・検索する、という芯は、無料のまま全部できます。詳細なレポートや、会計ソフトへの書き出し、iCloud 同期は Pro(月 ¥300 / 年 ¥2,000 / 買い切り ¥3,000)。レシートは、毎日少しずつ溜まり続けるものなので、年額か買い切りのほうが、たぶん向いています。
仕事の側に、二つの道具が
名刺を連絡先にする STIL.BIZ と、レシートを経費にする STIL.RECEIPT。暮らしの側ではじまった家族が、仕事の側にも、二つ、道具をそろえました。名刺と、レシート。どちらも、撮るだけで、次に使える形になる。そして、どちらも、この iPhone の中で。
おわりに ── 現像ノート Season 4
現像ノートは、ここで Season 4 を閉じます。動画の一瞬、顔のイラスト、名刺、そしてレシート。四つの道具に共通しているのは、ぜんぶ、あなたの素材を外に出さない、という一点だけです。派手な共通点ではありません。でも、四つ作ってみても、いちばん曲げたくないのは、やっぱりそこでした。
次に何を取り出すかは、まだ決めていません。家族は、これからも少しずつ増えていきます。
STIL.RECEIPT は App Store で公開しています。よければ、財布に溜まったままのレシートを、一枚、撮ってみてください。