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現像ノートSeason 4STIL.RECEIPT第 1 話 / 全 6 話

現像ノート

確定申告のために、自分で作った ── 現像ノート Season 4、レシートの STIL.RECEIPT

毎年、確定申告の時期になると、引き出しや財布に溜まったレシートの山と格闘していました。日付、金額、店、税率を、一枚ずつ手で打つか、放っておいて後で泣くか。いちばん困っていたのは、私自身でした。現像ノート Season 4、レシートのアプリ STIL.RECEIPT の話を、まずはなぜ作ったのか、から。

確定申告のために、自分で作った ── 現像ノート Season 4、レシートの STIL.RECEIPT

「現像ノート」では、動画から一枚を取り出す STIL.、顔をイラストに変える STIL.TOON、名刺を連絡先にする STIL.BIZ のことを書いてきました。今日からの Season 4 は、その続きです。レシートを撮るだけで、経費に変えるアプリ STIL.RECEIPT。BIZ の兄弟にあたる、仕事の道具の二つ目です。レシートを、経費に。 最初の一枚は、いつものように、なぜ作ったのか、から。

確定申告のたび、レシートと格闘していた

毎年、確定申告の時期になると、同じことを繰り返していました。引き出しや財布、カバンのポケットに溜まった、レシートの山。日付、金額、どの店で、税率は何パーセントか。一枚ずつ手で打ち込むか、見て見ぬふりをして、あとで泣くか。

いちばん困っていたのは、ほかでもない、私自身でした。だから、これは作る理由がはっきりしていました。自分が毎日使うものなら、品質は上がる。手を抜いた箇所は、自分が真っ先に困るからです。名刺を連絡先にする STIL.BIZ を作ったあと、あの「撮って、構造化する」やり方は、レシートにも効くはずだと思いました。

でも、名刺より、ずっと読みにくい

ところが、作りはじめてすぐに分かりました。レシートは、名刺より、ずっと読みにくい

感熱紙の薄い印字、小さな文字、店ごとにばらばらのレイアウト、値引きや、二種類の税率。名刺は、だいたい型が決まっていました。でも、レシートには、型がありません。BIZ で得た経験は、土台にはなっても、保証にはならなかった。だから RECEIPT は、いちばんの難所 ── 読み取りの精度 ── を、先に切り離して、独立に確かめることから始めました。その苦労の話は、次回から書いていきます。

オンデバイスは、変わらない

ひとつだけ、最初から動かさなかったことがあります。読み取った情報は、サーバーに送らない。撮影も、文字認識も、振り分けも、保存も、すべてこの iPhone の中で。会員登録もありません。

これは、名刺のときに 名刺は、クラウドに上げたくなかった で書いたのと、同じ考えです。レシートには、自分が何を買って、どこへ行って、いくら使ったか ── 生活が、そのまま写っています。経費の中身は、その人の事業の輪郭そのものでもある。それを、便利さと引きかえに、よそへ預けたくはありませんでした。

Season 4 で書いていくこと

この Season 4 では、STIL.RECEIPT を作るあいだに起きたことを、順番に取り出していきます。

  • レシートの「表」が二行に分かれて返ってくる問題と、その直し方
  • AI もルールも数字を取り違えたとき、数学が救ってくれた話
  • 実機で出たバグを、そのままテストに変えていく作り方
  • 「完全対応」と、あえて書かないと決めた話
  • 撮った一枚が、経費になるまで

一本目から三本目までと同じように、誇張なしの舞台裏を書きます。仕事の側に、もう一つ道具が増えていく話です。

はじめます

レシートを、経費に。溜めて泣くのを、もうやめるために。STIL.RECEIPT は、まず自分のために作りました。次回は、その最初の難所 ── レシートが名刺より読みにくい、その正体から書いていきます。

STIL.RECEIPT は App Store で公開しています。アプリのことは stil.photo/receipt、本体は App Store に置いてあります。

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