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現像ノートSeason 5STIL.NOTE第 6 話 / 全 6 話

現像ノート

話が、ノートになるまで ── 五つ目の道具と、現像ノート Season 5 のおわり

録って、書き起こして、分けて、整えて、書き出す。ここまで一話ずつ書いてきた中身が、ひとつの録音の上で、ひとつながりになります。最後に、その流れを最初から最後までたどりながら、五つ目の道具を作って思ったことを書いて、現像ノート Season 5 を閉じます。

話が、ノートになるまで ── 五つ目の道具と、現像ノート Season 5 のおわり

ここまで、話者の名前・要約の規律・保存の順番・二度聞き、と STIL.NOTE のまわりを書いてきました。最後に、ひとつの話がノートになる流れを、最初から最後までたどります。そして、五つ目の道具を作って思ったことを書いて、Season 5 を閉じます。

録る

録音を始めると、話したそばから、画面に文字が流れていきます。手首からも操作できます。Apple Watch で開始と停止、それから「ここは大事」というハイライトの打刻。会議中に iPhone を触らなくても、手元だけで済むようにしました。

ひとつ、細かいこだわりがあります。Watch の Double Tap ── 指を二回つまむジェスチャー ── には、録音中、打刻だけを割り当てました。停止は割り当てていません。誤ったジェスチャーで録音が止まる、という事故を、設計の段階で消しておきたかったからです。録音は、止まったら取り返せないので。

Watch 単体でも録音できます。iPhone を持たずに歩いていても、録っておけば、あとで iPhone に自動で流れてきて、同じように処理されます。

書き起こして、分けて、整える

録音が終わると、音声はまずファイルに保存されて、それから、誰の発言かが分けられ、決定事項・TODO・要点に整えられます。日本語と英語が混ざった録音は、二度聞きで取り込めます。会議資料の PDF を添えておくと、固有名詞の聞き取りと要約が、その資料に合わせて良くなります。

要約から、ノートのタイトルも自動で付きます。溜まったノートは、横断して検索できる。「あの話、いつだったか」を、声の記録から引けるようになります。

出口は、いくつもある

ノートは、アプリの中に閉じません。Markdown・テキスト・音声(WAV / M4A)で書き出せて、Obsidian へも一手で送れます。iCloud 同期は任意で、使う場合も、あなた自身の iCloud だけ。出口を自分のところで閉じない、というのは レシートのときと同じ考えです。記録は、道具を乗り換えても、あなたのものであり続けるべきなので。

会員登録は、持たない

STIL.NOTE にも、アカウント登録はありません。録る・書き起こす・分ける・整える・検索する、という芯は、無料のまま使えます。書き出しの拡張と、Obsidian 連携、iCloud 同期が Pro(月 ¥600 / 年 ¥5,000 / 買い切り ¥10,000)。録音は日々続くものなので、レシートと同じく、年額か買い切りのほうが、たぶん向いています。

ひとつだけ注記を。要約には、Apple Intelligence に対応した iPhone が必要です。すべてを端末の中で終わらせる、という作りの、これが前提になっています。

五つ目の道具

動画の一瞬、顔のイラスト、名刺、レシート、そして声。五つ目にして、いちばん生ものに近い素材でした。

声は、一度きりで、録り直せません。そして、録音の半分は、話してくれた相手のものです。だから、この家族がずっと守ってきた「素材を外に出さない」という一点は、声のところで、いちばん重くなりました。Season 5 で書いてきた苦労 ── 知らない声に名前を付けない、聞いていない会議を作らない、預かった 15 分を失わない ── は、ぜんぶ、その重さの話だったのだと思います。

おわりに ── 現像ノート Season 5

現像ノートは、ここで Season 5 を閉じます。次に何を取り出すかは、まだ決めていません。家族は、これからも少しずつ増えていきます。

STIL.NOTE は App Store で公開しています。アプリのことは stil.photo/note、本体は App Store に置いてあります。よければ、次の打ち合わせをひとつ、録ってみてください。

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